青色は幸福と平和を、黄色は経済の発展を、緑色は繁栄の希望を象徴し、右上に輝く太陽は、啓蒙を表しています。
団結、労働、愛国心 (UNITY, WORK and PATRIOTISM)
勤労による発展を象徴する緑の縄の輪の中に、ルワンダ国を象徴するモチーフが描かれています。それぞれ、《太陽》は透明性と啓蒙を、《アワの穂》と《コーヒーの木》は豊かな農業生産を、《バスケット》は助け合い・結束・分かち合いのルワンダの文化を、《青い車輪》は科学・工業・産業の発展を、左右の盾は愛国心と国家主権の防衛を象徴しています。
黄色の帯に黒で記されている文字は、円の中が《REPUBULIKA Y'U RWANDA》 (ルワンダ共和国)、縄の結び目の下がモットーである《UBUMWE,UMURIMO,GUKUNDA IGIHUGU》(団結、労働、愛国心)です。
新憲法は、2003年5月26日に国民投票によって制定されたものです。憲法はジェノサイド後のルワンダの現実を反映し、第9条は以下の基本的な重要事項に基づき構成されています。
憲法は、議会のみならず、あらゆるレベルのすべての意思決定機関においても、その従事者全体の最低でも30%が女性代表となることを確保するものです。現在、議会では48.8%、内閣では33%、そして最高裁判所では44%を女性が占めています。
国家全体の団結と継続可能な社会と政治の安定のために、憲法は、下院で過半数の議席を占める政治団体が閣僚の50%を上回ることがないようにし、権力の分配のメカニズムを確実にします。同様に、大統領と下院の議長は異なる政治団体に所属することとされています。
政府の執行機関の長は、大統領です。大統領は国家元首であり、内閣評議会の長も務めます。内閣評議会は国事の運営責任者である大臣で構成されます。
大臣は、大統領が各政党のリーダーとの合議の上、大統領によって任命されます。
国民融和のルワンダ共和国政府には、以下の7つの政党があります。
ルワンダ愛国戦線 (FPR=Front Patriotique Rwandais)
社会民主党 (PSD=Parti Social Démocrate)
自由党 (PL=Parti Libéral)
中道民主党 (PDC=Parti Démocrate Centriste)
イスラム民主党 (PDI=Parti Démocratique Idéal)
ルワンダ社会党 (PSR=Parti Socialiste Rwandais)
ルワンダ民主人民連合 (UDPR=Union Démocratique du Peuple Rwandais)
政府にはあらゆる地域、民族、宗教が代表されています。また女性も内閣評議会や議会、官僚、中央並びに地方政府など、あらゆるレベルで代表として選出されています。
議会は下院 (lower chamber/chamber of deputies)と上院 (upper chamber/senate)の二つの議院からなります。下院は、7つの政党から選挙で選ばれた80人の議員で構成され、現在、女性議員が全体の48.8%を占めています。上院の議員数は26名ですが、うち12名は直接選挙で選出され、8名は大統領が歴史的に少数派の地域社会が代表されるよう任命し、4名は政党の討論会で選ばれ、2名は大学内の同等組織によって選ばれます。
ルワンダの司法制度は以下で構成されます。
面積 人口 言語 宗教 主要産業 |
2.63万平方キロメートル (日本:37.8万平方キロメートル) 1,263万人(2019年、世銀) ルワンダ語、英語、フランス語、スワヒリ語 キリスト教(カトリック、プロテスタント)、イスラム教 農業 (コーヒー、茶など) |
地下資源 | 錫石、コルタン石、鉄マンガン重石 |
工業 |
テキスタイル、ケミカル、セメント、食品、ビール等の飲料、 衣類、靴など |
GDP | 101.2億 USD (2019年、世銀) |
1人当たりGNI | 820 USD (2019年、世銀) |
主要産業 | 農業 (コーヒー、紅茶など) |
経済成長率 | 9.4% (2019年、世銀) |
物価上昇率 | 0.4% (2019年、世銀) |
総貿易額 |
輸出:11.62億ドル (2019年、UNCOMTRADE) |
主要貿易品目 |
輸出:金、石油、錫、茶、コーヒーなど 輸入:石油、金、通信機材、薬剤など |
主要貿易相手国 |
輸出:コンゴ民主共和国、UAE、ウガンダ、スイスなど |